ところが、書記さんがうっかりとACアダプターのPB540c側はそのままにして、壁にある電源プラグを抜いた。数日後、作動しようにもうんともすんとも言わない。確かに両サイドのベイにあるバッテリーは完調で、内蔵バッテリーも良好であった。そうだな、ACアダプターが完全に放電機の役目を果たしてしまい、バッテリー自体も空っぽにしてしまっている。書記さんを叱るわけにも行かない。早速充電開始。丸1日充電をしたが、おかしい。バッテリーから起動しない。バッテリーユーティリティーを使用してチェックするが、どうもおかしい。右が上手く作動していない。じゃ、左を右に持ってきて入れ替えすると、両方ともおかしい、とくる。人をバカにしているのか、とも感じる。じゃ、バッテリーで起動すると、これが出来ない。
「オイオイ、こらえてくれよ」と感じるが、キカイは何とも言わない。マザーボードとバッテリーの接点はピカピカに磨いている。おかしいな。web上で見る500シリーズのサイトもこういったことはあまり触れられていない。いずれにしろ、右のバッテリーベイに装着したものがメインであることには間違いがない。
それなら、左をはずしてしまえ、大半はACアダプターから電力供給して使うのだから、1時間程度は今のバッテリーででも使用できる、と判断し、左のバッテリーをはずす。そして、520cからはずしたキャップを装着して、再度充電を行う。
メインバッテリーの状態はOK。が、バッテリーから起動できない。またかよ?、何かバカにされているようでならない。端的にいって再度web上で500シリーズのオーソリティーのサイトを覗く。ありましたね、内蔵バッテリーは2〜3日充電していただきたい、というくだりが。そうか、内蔵バッテリーは消費させてはいけない。どうも完全放電はよくない、ということなんだ、というのが解り、急遽ACアダプターを繋いだまま使用し、使わないときも繋いだままにして数日間経過させた。
結果は見事である。バッテリーからも起動できるようになってきた。
ここでの考察はどうも500シリーズはバッテリー間系は古い形式をそのまま踏襲しているようでならない。はっきり言うと、まるでPower
Book 100と同じである。この形式はNewton MP-130のようにいい面もあるが、大半は内蔵バッテリーがメインバッテリーのバックアップも一部兼ねている、ということがどうも足を引いて、欠点に上げられているようでならない。もし、左右バッテリーを装備して、左右がシンクロしていない状況なら、左のバッテリーベイはPCカード用に使うため、バッテリーをはずしておかれるようにすれば、いい結果を得られるのではないだろうか。
もう一つはカラー液晶の綺麗さだ。これはDuo280cと同様にシャープの製品らしい。この液晶の鮮明さを見せつけられたら、少しばかり540cも見直される。同時にDuo2300cより、280cのロジックを2300cのものに取り替えたマシンがいい!というのが解るような気がしだした。
最初にバッテリーでカウンターパンチを食らった。でも、解決できた。今後うまくApple純正とかNewertecのPPCカードが入手できれば、そのままPPCのマシンに早変わり。その時点でDuo2300cとの比較が出来るのだが、このカードがなかなか入手しづらい。Duo
2300cの場合はビデオ(モニター)の関係が足を引っ張っていて、動作そのものはメモリーを最大(56MB)に引き上げていても遅い、と感じる場合が多い。この一件から、この540cはどういった動きをするのだろうか、そのことに対して考えを回さなければならないのである。
思わぬところで、こういったDuoとの比較になってしまったが、僕はDuo2300cを持っている関係からこのことが予想できるのだが、550cとは違い、カードなどの使用面ででも540は適用範囲が広い。こういった面でもCD-ROMドライブこそ持たないが、540cはなかなかいいものであることには間違いがない、と確信している。
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