なんてこった
540cのことで記載をしたのに、その後で息の根を止めやがった。こっちは悪いことはしていないのに、540cの方が一方的に死にやがった、という次第だ。Black
Birdなんて、かっこいいこと言っていたにもかかわらず、この調子だ。当時のPower Bookの程度が知れる。以前にも記したが、やはり古パワーブックをこれから購入するのは、やはり止めにすべきだ。
ことは一瞬にやってきた。まず、ACアダプターの一件ではうまく行った。この時点で500シリーズのことを十分勉強していたつもりだったのだが、快調さにつられ忘れてしまっていた。もしも...
、は使いたくないが、あの件が起きる前に再度関係サイトを見ていればよかったのだが、後の祭りだ。
2003年3月の終わり頃、メニューバー上のバッテリーマークに稲妻が走らなくなった。つまりチャージしなくなった。この時点でACアダプターを交換すべきだったのだが、これをしなかった。何とかいけるはず、と考えては見たが、一向にダメ。終いにはバックアップバッテリーも息の根を止めた。
自作のバッテリーではどうも認識をしない。手持ちのバッテリーをとっかえひっかえしてはみたが、バッテリーを認識するも、充電は行わなくなった。
そうこうする内に自作のバッテリーを装着したままで通電させたところ、認識しないので、純正バッテリーを装着したところ、小さな音で「プチッ」と音がして以来、起動しなくなった。
ハードディスクはPPC Duo 280cに換装したところ見事に動いたので大丈夫の確認が出来た。その後、放ったままにしていたのだが、どうも気になって仕方がない。そのために何をどうすればいいか、真剣に考えていたところだ。
とりあえず思いついたのは、手持ちの520cからロジックボードを引っ剥がして、540cと入れ替えするという算段を考えた。そう、520cといえども、ロジックは540cのものが入れ替えてあったためにできることだ。筐体は540cの方がきれいだ。すでに液晶パネルも交換しているから、おそらく、これで大丈夫だろうと考えられる。
ここまでは修理の関係だが、実際のところ500シリーズの欠点をさらけ出して、古いPower Bookの欠点を見つめ、僕が古いパワーブックを止めにした根本の要因が正しいかどうかを考えてみたい。
1.ACアダプターのコネクター部分
とにかく、Power Bookの一番ダメな部分として、5300までは、この部分に尽きる。これが修正されるのはDuoを除いて1400まで待たないとならない。
同じく、ボード側もハンダが振動でダメになってしまい、この部分の補強に、100、150にどれだけ手間取ったか分からない。もちろん、コンパクトMacではSEになるまで、プリント基板上のアナログ回路はハンダ補強をよくやったものだ。このことを考えると、Power
BookのACアダプターのコネクターにまつわるものが完全になるのは1400から、と言わざるを得ない。
2.バッテリーの端子
3400とG3の最初期のモデルのバッテリー端子とボード側の端子をとくとご覧あれ。いかがだろうか、大半の接触部分が「点」になっているのではないだろうか。たとえば、12V程度で大容量の電力供給を伴うバッテリーの力を受け止めるのが「点」とは、誰が考えても異常だ。バッテリー側は面になっていても、ボード側は「点」で接触している。3400でも同じだ。
幸い5300からは、バッテリーベイがバッテリーを確実にホールドする形になっているから、この接触面での不満は出ていないようだが、100と190を除く100シリーズ、500シリーズまでは見ていただければお分かりのように、接触部分は「点」としか言いようがないのである。
もう一点は材質だ。バッテリー側はどうもベースがシンチュウで金メッキを施した端子なのだが、本体側は一部そうではないものが存在する。もっとも金メッキにしても確実ではないが、通常のスズメッキぐらいで処理されているものがあるのは明白である。
深く追求すると、バッテリーセル同士の接続もニッケル板ではあるが、Power Bookの内部シールド板と同様に、材質そのものは鉄にニッケルメッキの可能性もある。
3.実際とマニュアルの違い
Power Book 100の鉛バッテリーは放電させるとダメになる、ということが分かっている。現在ではほとんどがリチウムイオンバッテリーになってはいるが、ニッケル水素電池などを使用したものはメモリー効果のことがマニュアルではあまり触れられていない。
僕もNewtonの項で自作バッテリーのことをよく記しているが、メモリー効果についてはずいぶんと手こずらされている。
もう一つは、100の鉛バッテリーの放電回避のためにバッテリーをつなぎっぱなしにしておく、という措置があるが、これが500シリーズでも同じようにすべきだ、ということが言われている。500シリーズはそれでもNi-MHのバッテリーだからメモリー効果が発生する。おまけにインテリジェントバッテリーで、バッテリーにチップを持たせて状況を管理させている。
ところが、100も500も「出来る限り家庭用のコンセントからの電力でご使用ください」とはマニュアルに一言も書かれていないのである。
もちろん、僕の言うところの発熱の問題、筐体の強度なども控えてはいるが、現実として、熱暴走などあまり聞かないからこれらの面は除いて上記のことをすべからくクリアーするPower
Bookを選ぶとなれば、独特のフォルムを持ったG3から、ということになるのである。
最近になって、相当待った17インチのPower Bookが発売になった。まだ巷に出ていないし、価格も高価だから一気に出回るとは思えない。