540cをいじる
 PPC Duo 280cのところと、不思議な話2でも申し上げたが、偶然の一致というか、Power Book 540cが不調を訴えてきた。この不調を訴える前には、キーボードの足の部分を修正し、不思議な話ではオリーブ油の効能についても記載したところである。でも、本当にタイミング良く不調を訴えてきたものだ。
 どういった状態かといえば、パワーキーをオンにしたところ、サッド・マックも何も出ず、いきなりピロリロリ〜ンと鳴る。その後、バッテリーを外し、アダプターだけで起動してもダメ。どうしたものだろうが、と思いながら、option+comand+control+powerキーで強制終了、そして電源投入、この繰り返しをしばらくやると、いきなりギャ〜と鳴る。慌てて電源を引っこ抜き、祈るような気分で電源コードをACに挿して、本体をつなぐと、こともなく作動。当然日付などはデフォルトになっているから修正。翌日もピロリロリ〜ン。まったく悪いところがないんだ。にもかかわらず... 。
 一応の確認として、各部をチェックすると、コネクター部分がグラつくのが分かる。しからばAC側のホルダーリングの外周を絞って少しきつめにすればいいじゃないか。誰しも考えることだよな。
 しばらく使用しているといいのはいいのだが、ピロリロリ〜ンがまたまた出始めた。何かおかしい。いつものように、option+comand+control+powerキーで強制終了できるから、これを数回繰り返せば起動し始める。でも、先に記したようにセット修正に手間取ることに嫌気が出ていた。そこでコネクターをグニュグニュと動かしてやると... 、あれ、グラグラしてるじゃないか。
 もしや、と本体側の受け(実際の端子は凸でAC側が凹)を見ると、そこにある外周リングが広がっている。つまり、僕は逆をやっていた。実際は次のようにしなければならない。
 この作業によって、装着時のシッカリ感は相当に増した。でも、シャットダウン後、次に使用するとき、のパワーキーを押すと「ピロリロリ〜ン」、オイオイ、マジかよ〜。何がどうなっているのか分からない。
 再びバッテリーか?と思ってはずしてみてもダメ。エ〜イ!、順番にやると... 、少しずつ540c が敵のように思っているだろうDuoのアダプター先端が目に入った。

 そうなんだ、DuoのACアダプターの中心プラグは金メッキされている。しかも受けの部分も金メッキだ。本来のPower Bookでは1400まで金メッキになっていなかった。5300(190)に至っては100シリーズのままでジョブスをして怒らせたところであった部分だ。
 500シリーズではこの部分が5300の時のようで、各々4つのロジック側が凸、アダプター側が凹である。
 よ〜っく確認してみると、アダプター側はおそらく銅板に錫メッキであろう。ところが、ロジック側は強度を増す意味合いから鉄棒に銀メッキになっているようだ。困った。どうして?。
 つまり、銀も錆びるし、銀メッキを剥がしてしまうと鉄のままになって錆は発生するから、この部分の半永久的な良好な導通確保はできない、ということなのである。何か対策はないか。すぐには考えが浮かばなかったため、数日間放っておいた。
 その間、Duoの修正にかかっていた。仕事も一段落したために、540cにかかろうとしたとき、そうだ!、片膝叩いて次のことが浮かんだ。
 案の定、灰色っぽく汚れた余分のWD-40が白いティッシュペーパーに付着した。3度繰り返したところ色は消えた。
 再びセットしてみると見事復活であった。
 僕はPower Book 100の中古そのものが最初に手にしたPower Boookであった。このコネクター部分は相当に弱ミソだ。この部分が全てのPower Bookで良くなるのは1400からだ。今のG4 Power BookにおいてもDuo、1400のこの方式である。筐体の強度不足がある5300も、この部分が当時のDuoと同じにしておけば、途中、筐体の材質は途中変更できるし、シリアルナンバーからリコールの措置でも出来るはずだし、なかなか感じのいいモデルになっていたはずだ。その証拠に大きい、重いと言われたが3400の人気は今でも衰えない。
 今の時点ではいくら格好のいい500シリーズでもこの電源アダプターのコネクター部分の改修記事など見たことがない。
 また、500シリーズでは本体側の細い4本のピンと、アダプター側の受け部分がADBのように、きっちりと入り込んで確実に繋がっているとは言い難い。加えて接点部分のメッキが良くないから、おそらく、かなりの頻度で不調を訴えているマシンがあるのではないだろうか、と感じた。
 ちょっとおかしいかな?と思われる500シリーズをお持ちの方は、この部分を疑ってもいいのではないか、と感じた次第だ。

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