Power Book 5300にASCII配列キーボード
以前に「古いMacは止めた」から始まって、Power
Bookでも5300は二度と手を出さない、とまで言い切っていたところです。ところが、比較的良好な5300csが入手できた頃から少しばかり考えが変
わってきました。最大の欠点は、ヒンジ部分のスプリング部分の堅さから起こる筐体の割れであったことは、多くの方々に理解されているところです。
その良好な5300csにその補強のための「ギプス」を装備して、ディスプレーとヒンジ部分のことはケリがついたのですが、今度はこともあ
ろうか、パームレストの取り付け部分の爪の破損があったのを見つけて以来、気になって補強を加えてまで使っていた矢先、とうとうポッカリはずれてしまい、
テーピングまでして使っていましたりた。理由は簡単、ワープロ等で使用するときには、私のキータイピングの状況から5300csは好適な機種だったからで
す。
それ以来、何とか良好なものを元箱から入手して、動態保存としよう、と考えていました。
再びヤフオクで少々高額な落札ではありましたが、希望どおりのものを入手できました。それが、現在のマシンです。
巡りめぐって売却したのと全く同じ状況のPower
Bookでも5300csが再びやってきたことから、少しばかり気持ちが変わってきました。これらのことは、先に小誌で記載しているところです。
しかしながら、PPC
540cが快調さを取り戻し、それにASCIIの英語キーボードが装着してあったものですから、多少ポコポコするものの、指の動きがASCII配列になれ
ているものですから、もっぱら、このPPC 540cを使い続けていたところです。
キーストローク、タイピングタッチなどからすれば、5300csにASCII配列のキーボードなら、俄然調子が上がるはずです。ところが、このマシンの
筐体破損が原因の大部分を占める不評から、ASCII配列キーボードなど、ヤフオクででも見つけることに困難を極めていたところです。
このマシンの宿命だろうか、と考えていた矢先、滋賀のクラシックボックスのスペシャルに、まさかとも思える5300用のASCII配列キーボードがある
のを見つけて、すぐさま発注しました。
年の瀬も迫った2004年12月30日、すばらしいコンディションのキーボードが届きました。早速取り付けてJeditでタイピング。よろしいですな、
これですよ。この気分です。ほぼ中央に位置するスペースバーをはじめ、Power
BookにはASCII配列が似合います。JIS配列キーボードのこけおどしのようなreturnキーも存在しません。やはりこれでなければなりません。
しかし、いずれにしても過去の不人気機種です。「何とかすればよくなる」と勢い込むには1400シリーズの方が遙かに上を行きます。OS
7.6.1なら、相当に快調に事が運びます。8.1にすると、少し緩慢になりますが、今でも多くのソフトウェアが作動します。8.5.1、8.6などにな
ると重いですが、それでも
確実にことが成せます。映画「インデペンデンス・デイ」に出たほどのマシンですから、決して悪いマシンではないのです。
でも、ダメなものはダメ、とされるのは機械の宿命です。いたしかたありません。それでもなお、私の申したように決して悪いマシンではない、とされた方々
のみが知る5300のままで有り続けてくれればいい、と感じています。