またまたNewton MP130のこと

 ディスコンになって久しいのに、いまだに現役で活躍している数少ないPDA、僕は妙に愛着を感じてしまうのです。一つ前の120だともっと愛用者が多いのかもしれません。しかし、都会ではこういったPDAはなかなかの人気かも分かりませんが、ここいら辺では少数派です。それでも、使用している内にはシステム手帳よりははるかに便利、ということには違いありません。以前にPalm Pilotを含めたPalm OSシリーズのマシーンはフリーハンドで記載するのがが難しいことを申しましたが、いまだにこの気持ちは持ち続けています。少なくとも、メモる時に、電源を入れてすぐさまペンで記載できないと話にならないからです。こういった、単体でもコンピューター然としているのはNewtonテクノロジーではないでしょうか。
 前置きが長くなりましたが、現在、MP130は専用の充電式のバッテリーを使っています。もう5年近くになるのですが、矍鑠として働いています。出張などで充電器を忘れた時などは、単三のバッテリーに交換することもありますが、とにかく快調です。バックアップバッテリーを交換してからは一層その快調さは持続しています。
 数カ月前に、妙に容量不足になることが見受けられ、心配をしていましたが、第一の原因はバックアップバッテリーでした。これを交換してからはずいぶんと快調になったのですが、どことなくいいときと、悪いときが交互にやってきます。
 この原因を探るのに、数カ月かかった、というのは本当のことで、いやはや、ディスコンの機種によくやる、と感じていらっしゃる方も多いことでしょう。どうしてか、というと、日常にDatesとかNotesとかを使用する範囲ではどうしてもバッテリーの容量確認は短期間でとれないからです。Namesを入力するのに専用のキーボードを使用したこともありましたが、それでもバッテリーの変化をこと細かく記録するのは難しいのを憶えています。
 とにかく、「バッテリーの容量が少ないので、充電しろ」(英語)のダイアログが出ると充電を行っていました。ところが、このダイアログが出る回数が頻繁にならないのです。逆ではないか、と最初に考えまして、ほぼ同じ回数出たときに充電開始を数度行いました。目に見えるほどではないのですが、どうも、インジケーターと合致しないことが判明しました。つまり、ダイアログは出るのだが、インジケーターはまだOK の範囲を示していたわけです。
 とうとう、先日、パニクリました。どうしても、入力しないと忘れてしまうことが起こったためです。Newtonの特徴として、記載したものはそのまま残ります。しかし、人間の記憶は薄れるので、一気に記載をしないとならないのです。
 この板挟みのとき、画面真っ白(黒)になって、ウンともスンともいわなくなってしまいました。いえいえ、決して壊れたのではないのです。これはeMate300で良く経験したことでして、内部が悶絶状態なんです。メインバッテリーは完全に空、バックアップ電池では起動できない。こういったことなんです。
 少し思い出してみると、ダイアログは4〜5回出たと思います。そしてその出る間隔が短くなっていってプツンだったわけです。
 ここで、付属の古い出力の小さいアダプターで一晩充電を行いました。僕の思いの中は旧100シリーズのPowerBookのバッテリー管理のチップスを思い出したからです。それは2か月に1度、スリープになるというダイアログを2回出させるようにバッテリーで使ってやり、そこからアダプターを使って、シャットだウンをして、8時間以上充電をしろ、というものでした。
 MP-130に当てはめると、バックアップバッテリーも装備していますから、ほぼ同じ状況ではないか、と思いついた次第です。eMate300のバッテリーの件でTakaharaレポートにダイアログの記載が出ていますが、MP-130でも文面は同じであったように思います。
 そこで、次のように僕なりの結論づけを行いました。
 専用のバッテリーパックがどことなく容量抜けのようでしたら、まず、バックアップのボタン電池を交換してみてください。これは、3年ほど持ちます。使用頻度によりますが、製造年が記載されてますので、購入した年が製造年と同じなら、ほぼ3年で交換した方がいいようです。
 次にバッテリーパックの充電を先に記載したように行ってみてください。ごく微細なメモリー効果が発生していたのではないか、と考えます。
 少ない機種で、なかなか実験しづらい点ですし、すでにフォーラムなどで記載されていることかも分かりません。この点はご容赦いただいて、一度行ってみてください。結果などを報告いただいたら幸いです。

[もどる]

inserted by FC2 system