Newton MessagePad 130のバッテリーについて

 先日、充電式の純正バッテリーがダメになった。最近では携帯電話のバッテリー不良で交換を余儀なくされる方も多いと聞く。その方々はおそらく使い続けることによってではなく、充電放電の繰り返しが長期にわたって行われた結果からであろう。このニッカド電池の宿命とも言われるメモリー効果は消し去ることができない。
 僕が経験したのは電動RCカーのバッテリーで経験したのが最初である。12Vの電球を数珠繋ぎにして放電を完全にやっても、内部に少し容量として残るものを完全にフリーにはできない。ヤマハの電動アシスト自転車のPASSもこの関係で最初の鉛バッテリーのものよりダメになった割合は多かったように思う。PowerBookもPASSと同様の方向で進んだ。これを回避するためにはNi-MHのバッテリーを搭載しなければならない。
 eMate300はTakaharaレポートからNi-MHバッテリーであったが、残念なことに規格の1200mAのものがないので、結果は今のところ充電容量が少ない結果になるけど、でも大丈夫。確実に作動はするし、同じような時間で充電を要求する。
 そこでMP130のバッテリーパックを見てみると、確かにニッカドと書かれている。それにしては(僕の場合はほぼ4年で)ダメになる。最初は本当にアルカリ乾電池と同じ程度の消耗で進んでいた。末期は充電時間は同じなのだが、数分でインジケーターが下がり、一日数分使用しても数日でバッテリーの充電要求ダイアログが出るよになった。
 原因は何か?。幸いにも純正パックが1セット予備として保存してあるので、バッテリーの件は安心して原因追求を試みることにした。

 MP130本体のバッテリーケースにはセンサーが設置されている。おそらく温度とバッテリーの種類であろう。バッテリーパックにも同じように金属のカバーが強固な両面テープで固定されていて、これが両面だから温度センサースイッチ(かな?)に接地するようになっている。
 それをかわいいが高性能の7V 0.5Aアダプターで充電をする。これがセオリーだ。ところが、MP2000、2100の7.5V 1.2Aの通称9Wアダプターで代用し始めた。もちろんMP130にも使える、とはなっていたが、PB150のAC-DCアダプターに制限があることにも合致するとおり、使えなくもない、と受け取った方がよかったようだ。MP130にアダプターを直接接続して使用できる反面、充電可能バッテリーが入ると、それを充電もしなければならなくなる。このバッテリーと充電機能に完全にマッチするのは7V0.5Aのかわいい方のアダプターではないか、と考えるのだ。
 つまり、1.2Vを4本だから4.8Vになる。ないと思うがマージンを取って、ボルテージは1.5Vととしても6Vだから、電圧関係は双方のアダプターは使用できるはず。問題は電流のアンペア数だ。1995年当時のニッカド電池だとどのくらいの電流許容量であろうか。9Wのアダプターは7.5V×1.2A=9Wである。すると、小さいアダプターでは7.0V×0.5A=3.5Wにしかならない。どうも大きい電力量で充電するためにはリチャージャブルバッテリーそのものの容量が必要なのではないか、と考えたのである。僕の浅はかな判断だが、出力の大きいアダプターで常時あるいは充電ごとに電流を流すことによって、ニッカドバッテリーの内部成分が変化するのではないだろうか、と考えたわけだ。そういえばバイクに使われているシールバッテリーも大きい電流のチャージャーを使用してはならない、と記載がしてある。
 こういったことから、MP130用の純正バッテリーパックの充電に9Wのアダプターはよくない、と結論づけた次第だ。

 最初に申し上げたとおり、Ni-MHのバッテリーをそのままで充電すると、できないことはないが、キカイそのものがおかしいことになるようだ。理由としては中心の2本の間にある、センサースイッチがバッテリーセルだけだと押し下げられないのが確認できる。これが作動しないと充電できないシステムのようだ。
 マニュアルを無視して、現在のNi-HM単三型バッテリーを専用充電器で充電してバッテリーケースに入れると、おそらく作動するのではないか。しかし、MP130はバッテリーで使用する、という簡便さ、専用のアダプターで充電する、という方法をとってこそ生きるのではないか、と僕は感じている。資源保護からもアルカリ乾電池をほぼ8時間使用ごとに取り替えるのでは出費も多くなりすぎ、無駄が多すぎる。
 マニュアルを無視して、1600mAのバッテリーを専用の充電器で充電して使用するのが一番いい方法だ。けれども、せっかく充電機能をもったMP130をわざわざアルカリ乾電池からNi-MHのバッテリーに変更するだけでは、普段と変わらないMP130を使用しようとする拘りから逃れられない。
 こういった観点から現在の主流Ni-MHの1600mAバッテリーは、セル自体ケースに直接熱収縮チューブで保護してあるものだ。ニッカドバッテリーも同様の処理だ。アルカリ乾電池は一部プリントした金属ケースのものがある。したがって、Ni-MHのバッテリーのこの部分に、そのままバッテリーパックからはがした金属製のプレートを装着すれば、何ら問題なく作動するはずである。
 とはいえ、MP130もバッテリーも壊れる不安は付きまとう。本当にどうなるか怖いのだけれど、あくまでニッカドとは違い、Ni-MHの高容量のバッテリーを使用するのだし、充電しながら使用することは行わない、とすれば充電もできるし作動もするはずである。
 とにかく一度やってみることにした。

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