MP-130のバッテリーについて(終わりかな)
 eMate 300のところで、少しばかりおかしな現象が出始めたので、MP-130と一緒に記載しようとしていたが、eMateは独自で実験を繰り返すことにし、MP-130の方が比較的楽に結果が出たので、先に記載することにしてみた。

実験1
 eMateの件、というか、インジケーターと充電、それに各々の特性とか動きは少し分かったし、その対策もおかしい面もあるけれど、MP-130ではどうなんだろうか、と考えた。
 まず第一にMP-2000、2100と違うのはバックアップ用のCR2032というボタン電池を装備していることだ。こいつの働きがバカにならない。このバッテリーは最小限のバックアップしか果たしていない。特にUni-FEPで日本語でを使用している場合など、コンピューター(MacとかPower Book)のバックアップ電池の役割とは少しばかり異なっている。
 特にメインバッテリーが無くなってしまった時、MacとかPower Bookの場合では、日付などはバックアップ電池の役目として、動かせているのが通常だ。しかしMP-130ではその時の状態をとどめているに過ぎない。時計などはその時のままなので、修正を余儀なくされる。
 一般に言われていることは、メインバッテリーが無くなっているときに、バックアップバッテリーを交換すると総てのものがメモリーから消えるらしい。このことからすると、バックアップバッテリーの最終目的はメモリーイレース防止にだけ使われるようだ。
 その働きは確認できるため、今のところ交換の必要はないと判断した。
 ここで、eMateとMP-130での最大違いの状態は次のことに気づく。つまりメインバッテリーがサンヨーの2100mAhの大容量に交換されていることである。先の東芝の1600mAhの時はインジケーターランプの過信により、Ni-MHバッテリーが起こすメモリー効果のために数年間に渡って使用するも、数十回しかリチャージ出来なかった。
 それゆえ1700mAhのバッテリーでテストしたかったが、これがディスコンになってしまっている。したがって2100mAhのバッテリーを搭載したが、その差400mAhを埋めるためにはどうなっているのか。
 まずやってみることは、公証データが無い中だから、充電器(アダプター)を9Wの大きい出力のものに交換して充電してみることにした。

結 果
 充電時間はGPバッテリーの基準値5時間とした。数日後、インジケーターが減衰し始める。以前はこんなことなかったぞ、と思いながら使用していた。結局2週間程度しか持たなかった。ペンでタップしながらのキーボードだから、一回の使用時間はeMateより長い。そうすると、バッテリーの違いから判断すると、今までの状況よりは充電量が5時間では足りていないのだろうか。いや、9Wの大きいアダプターを使用しての5時間だから... 。
 全く判らなくなってきた。逆の見方をすると、4本シリーズ接続だから4.8Vだ。アダプターの電圧は7.5Vだし、この点はフィットしていないが、電流量からしてもバッテリーの許容量を著しく超えるものでもない。小さい方の電圧も7Vである。テスター計測ではボルテージ数値は満たしている。しかし、電流量は小さいものだから、アダプターの出力としては、そんなに大きい力を持ったアダプターではない。どうもAppleのアダプターはアバウトだ。
 このことからすれば、通常なら小さいアダプターで14時間程度充電してみてはどうだろうか、といったことが浮かび上がってきた。つまり、Ni-MHバッテリーのセオリーどおり、小さい電流値で長い時間の充電を行った方がいい、という気持ちになってきた。

サンヨー2100mAhへ再充電
 この考えどおり、MP-130に対して小さいアダプターで14時間程度充電を行った。結果は上々であった。逆に考えると、どうも9Wアダプターでも、充電時間を少なくとも12時間以上取ってやれば、ほぼ満足な充電状況になるのではないだろうか、と予測された。
 しかし、この方法は不満足はないものの、東芝の1600mAhのバッテリーを使用していたときと同じ状況を示す。つまり、満充電と感じていても、一体どの程度の充電、特に時間経過をして満充電といえるのかどうか、別枠のチャージングステーションのインジケーターは純正バッテリーだと2時間、市販のNi-MHだと1時間20分程度で充電完了を示す。これでいいではないか、とするのなら、僕のように数回の試みをするまでもなく、数年に一度バッテリーを交換すればいい。つまり、メモリー効果は相当に続くのである。
 再度小さいアダプターでチャージングステーションを介さずダイレクトに充電を行うことにした。ここで先に申し上げたいことがある。
 まず、ディスプレー上で[「充電してください」のダイアログを2回出させること]が肝心である。そして2回目が出たら充電を開始すること。1回目で慌てて充電をすると、バッテリーが最終の踏ん張りどころを行って、充電を受け入れる状況を逸脱する。この積もり積もったものがバッテリーのメモリー効果になりそうな気がするのだ。
 それから充電開始を行う。数回実験した結果、14時間が適正のようだった。何気なく14時間と思っていたが、そうなんだ、GPバッテリーのスペックで要求していた通常の充電時間ではないか。
 ゲスの勘ぐりで申し訳ないが、当初の純正バッテリーは1100〜1200mAhのNi-MHバッテリーだった。今回のサンヨー製は約2倍の容量を確保する。しからば、小さい(専用)充電器でが、このバッテリーの定格容量まで充電させる時間は14時間、という結果に結びつくのではないだろうか。
 このままの状態で向こうどの程度の回数充電が出来るかどうか、確認してみたい。間違っても向こう10年などという結果は出ないかもしれないが... 。

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