e Mate 300のバッテリー報告(2)

 あれこれなく修正を加え、布のガムテープをバッテリーに貼付して使用することを申し述べて2か月が経過しました。その間の状況は次のとおりです。
 ●充電時間は1時間と10分
   インジケーターの状況は
    ◆最初の2時間使用ぐらいで、左から2/3 位のところで落ち着く
     以後は徐々に減っていく
 ●何ら不都合はない
 以前、Duo 2300cのバッテリー(TYPE III)をバラしたとき、センサー類はそのままバッテリーセルの間に置かれていることを発見しました。もちろん温度フューズが組み込まれていますから、過大なことが起きると即座にそれが働いて電源カットということになるわけではあります。

 次に一世代前のTYPE IIのバッテリーをバラしました。各センサー類がオープンでリボンケーブルに直接ハンダ付けしてありました。温度センサーはゴム状の樹脂でフローティングされていました。
 ここで、僕はハタと気が付いたんです。それは、もしかして、eMateのセンサーも本来の1200mAhのバッテリーにフィットさせているから、アルミテープなどで包んだりして、バッテリーに対して適正温度を強制的に関知させるようにしてあるのではないだろうか、ということなのです。もう一点はDuoのTYPE IIIのものは、センサー自体が樹脂で固めてあるものですから、eMateのようなセラミックコンデンサーのような簡単なものではない、ということが確認できました。
 しからば、TYPE IIのセンサーは温度上最適なものがなかったから、樹脂で遮断してその樹脂の温度が上昇して一定のところまで来たらセンサーが作動する、というアバウトな動作性を持たせていたのではないか、と考えたわけです。
 再びeMate 300に戻ってみて、この「足の長いセンサーリードをどうしてカットしないのだろう」という疑問が生じました。本来なら、センサーからの足をカットして、リード線(eMateは白)を長くすれば間に合うことではないか、と思ったわけです。

 僕もこういったことに対しては専門家ではないですし、かつてNi-MHのバッテリーにハンダ付けして、1本ならまだしも、熱が伝わって、最高4本をダメにしたときがあり、こと、温度関係に対しては敏感でもあったわけです。当然、ニッカド、ニッケル水素のバッテリーにハンダ付けは極力避けよう、と決めていますから、熱そのもののバッテリーへの伝わり方に少々拘りを持っていたわけです。
 だから、いかにリプレースのバッテリーに、この場合は充電ですが、どういったことが起こっているかの予測判断が不可欠ではないか、と思い、このようななるべく加工をしない方法でバッテリーパックを作成している状況です。

 余談が多くなりましたが、こういったことで、センサーからの足の長さに再び注目しました。考えられることはセンサーの足も温度関知に一役加わらせているのではないか、ということでした。


 次に、センサー自体をDuoのバッテリーのようにフローティングさせて実験したことは前回報告しました。その後、宇和のT君より「センサーをフローティングさせた場合は空気の温度を関知する」ということを聞きましたので、試しに実験をやると、見事に3時間も充電に費やしました。
 ここで、最初からセンサーにまつわるテーピングをまとめてみると、どの場合も「センサーを覆うテーピングを行っている」ではないか、ということに気付いたのです。
 それでは、この2点に対して考察してみます。

 
 まず、テーピングです。これは簡単です。センサー自体を覆っているテープを剥がせばいいわけです。そしてその結果が先の通り、充電時間に3時間も費やした結果になったわけです。
 その時の電力消費は別段いつもと変化がありませんでした。ただ、若干ですが、充電量が多くなったのではないか、と感じたのは事実です。しかし、バッテリーオンリーのeMateで充電時間が長く、使用時間が変わらないのなら、このテーピングははずしても意味はない、と判断しました。

 次なる疑問は、先に記しましたセンサーからの足です。ここにはゴムタイプの熱収縮チューブで白のラインと結合されています。気にすれば気になるし、無視すれば無視できることかもしれません。でも、必要以上に足が長いのは何か事情があるはずです。僕はここを気にしたわけです。
 テーピングは先の通り。それなら、センサーをバッテリーに接地させて、なおかつ、センサーリードの熱収縮チューブ部分もバッテリーに接地させて実験してみよう、としました。
 とりあえずはセロテープでセンサー部分のすぐ下側と熱収縮チューブ部分の2/3の部分を止めます。本来でしたらセロテープは使うべきではないのですが、応急ということで、これを使いました。
 
 気長いことですが、バッテリーの充電ダイアログが出る頃を見計らって、その作業(インジケーターで左から2mmのぐらいのところ)を行い、ダイアログが出ると早速、充電に取りかかりました。
 不思議ですが祈るような気持ちです。
 充電中はアダプターがいつになく熱を持ちます。以前はこういったことはなかったのですが、目一杯充電を行っているわけでしょうか。
 充電完了まで1時間30分を費やしました。この充電時間については改めて報告したい、と思います。


 いよいよ使用開始です。

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