eMate300

 この機械を購入決定するのはすごく勇気がいった。何しろディスコンになってから人気が出たものだし、底値をつけた状況での購入であった。その証拠に、現在では8万円台では新品が購入できない。僕を悩ましたのは結局これは何に使えるのだろうか、ということに行き着いて、この結論を出すのと、もう手に入らないかもしれない、というところが一気に来たから、いざぎよくとりあえず購入しておこう。ディスコンになっているのだから長期ローンを組んでも気にはならなかった。
 さて、購入したはいいが、思い通りにはならないのが世の常だ。旧ニュートンショップの「にほんごメイト」はタイピングの取りこぼしがあるし、この変換装置だと日本語で使える機能が少なすぎる。でも、他のものはメモリーの関係でほとんど不可能、といった状態での使いはじめだったんだ。
 当分の間はこれでよかった。しかし、やはり、Macのクラリスワークスのような統合のWorksというアプレット(ニュートンではそう呼ぶ)は使えないのは何とも腹立たしい。
 しばらく後、フリーアプレットを使用して日本語環境を整えようとした。一時期はMP130でもやったが、すべてを一瞬にして消去してしまったことがあったのも事実だ。いい加減投げ出したくなったのも本音である。それでも、深夜に静かに文章を作るなんかは、このeMate300が一番いい。使わない人にいっても致し方ないが、とにかく静かなんである。シャットダウンしてもそのままで残る。こういった点だけでも捨てるのはもったいない。
 ぎりぎりのレベルまで基本アプレットのインストールを行った後に、リリー・ランゲージキットとタイワンフォントをインストールする。それまでは推奨アプレットのインストールを行った後に、これらのインストールを行っていたので、何度となくこけたのを思い出したが、今回はうまくいった。
 使ってみると、句読点のみ化ける。その他は申し分ない。僕はうれしくなってしまった。これが今のeMate300の仕様である。
 今後はバッテリーを入手して、現在のものをバラしてリプレースできるものは何とか行ってみたい。バッテリーだけのことで捨てるのはもったいない、と感じているからだ。

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