ついに浮気をする(プロローグ)


 3Comのことは前号で申し述べた。4号(1999年5月)をアップロードした後、たまたま、Cravan Yuのフリーマーケットをのぞいていたら、気になるものを見つけた。それはPalm Pirot Spl.である。メモリー増設の上、モデムも付いている。お値段は27,500円。これを知った時間が午前6時30分。Cravan Yuの登録もその日の午前3時。寝ぼけ眼だったが、知らない間に購入のボタンをクリックしてしまっていた。
 そういえば、つい先日もPalm IIIの最強モデルが50,000円近くで出されていた。これにも触手が動いたが、息子の持っているものと同じなので止めた。今度はPalm IIIより以前の通常の最強モデルである。角張った無骨なモデルだけど、妙に愛着がある。操作体系などMacと同様に最初のPilotから変わっていない。ここが僕の心を刺激した。
 到着したものは思ったとおりのものではなかった。確認のために、2冊持っている古いPilot関係の書物を引っぱり出すと、Palm IIIに比べて日本語環境にするのは操作体系が難しいようだ。一方、Palm IIIの書物を読むとJ-OS IIIの完成で見事に日本語化できているのが手に取るように分かる。これは困った。
 とりあえず、職場のNECのWindowsマシンでJ-OS IIIをインストールする。Palm Pirotを操作するのだが、どことなくおかしい。Palm IIIと操作感は同じなのに、どことなく変換関係が妙な動きをする。どうもよくない。幸い何も書き込みがないので、ハード・リセットを行って、総てを消し去った。
 MacPacを使用してMacからインストールを試みる。ありゃりゃ、インストールできない。どういうこっちゃ?。どうも、68系のCPUマシンでないと無理ということだ。今さら職場へ持ってきているPB150でインストールすることでもない。関係書類の中から3ComのホームページにMacPacのバージョン2β版があることを思い出した。その容量から30分もかかるので、電話代もかかるなー、と思いつつダウンロード。
 今度は間違いない。PowerQuadra700からインストール。文字は英語だが、立派にJ-OS IIIがインストールできた。早速使用してみる。いい、速い。申し分ない感覚だ。そういった経緯があって、結局のところ、半日がつぶれた。
 しかし、これはPalm PilotもMacと同じように新しいモデルになっても古いモデルと操作が同じ、ということが分かったに過ぎない。この日から数日後にとんでもない症状が出現するのである。そのことは項を改めて記述する。

次にしか行けないのだ

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