ヤマハ スポーツ XS-1 (その2)

 先ほどXS650のことを随分と申しました。が私の手元には現車はあり ません。これを2018年の今も所有していたとしましょう。盛んに文句を言ってましたでしょう。が、オイルの管理をキッチリやっていればまず壊れることは 無かった、と私は感じます。
 この辺からそろそろ重箱の隅を突っつくような書き方をしますが、私が感じたままですので、私に間違いがあるかもしれません。その点はお許しを。

オイルについて
 XS650Eに全体のオイルは少なくなりました。XS650の基本設計はオイルそのものは3000ccでした。Eになって2700ccに減りました。詳 しいところではよく解りませんが、クランクケースの底にセルモ=ターが装備されています。外観上の違いはコントロールケーブル類がグレーからブラックに なっています。後述しますがEはなかなかおもしろい機構でセルモーターを回す仕組みになっています。理由は少し大きめのクランクをデコンプ機構を設けてエ ンジンを回すためです。エンジンフロントの卵形のバルブ機構カバーが3本から4本に変わっています。
 格好のいいティアドロップ型の燃料タンクが多めになったラインによっていやらしさせえ感じるようになりました。これがイヤでXS2のRX350に似たカ ラーリングパーツリストから探し出して変更したわけですな。
 この機種からオイル系統が変わります。外部から判断できるのはオイルフィルターのキャップボルトの位置が変わります。このシリーズは650系の終わりま で変更がなかったので、このエンジンそのものはかなりの精度があったのではないか、と思います。今では信じられないほどの大きさのフィルターエレメントな ど私の考えでは2000km程度でオイル交換を強いります。これは避けてはならないこと、と思っておいてほしいと思います。
 蛇足ですがEのディスクブレーキは機構が独特で注意を要します、それは、フロントホイールを分解してもディスクブレーキはフロントフォークに取り付いた ままです。今の車のようにホイールと一緒に外れませんので。
 それを少しでもダメージを防ぐには、信越シリコンを少し厚く嵌合部に塗布しておくことです。今は色々なシリコンがありますが、どこにも記載が無いヤマハ の指示です。このことによってディスクブレーキ取り付け音がカンカンという音がコンコンという音に変わると思います。

オイルについて2
 さー、可笑しいかもしれませんが、XS650に10W50のようなオイルは使ってはなりません。やればま、隙間からオイルが出てくるのは間違いないとこ ろです。当時なら純正は10W30であったように思いますが、私たちは#40シングルか多用してました。今時のヤマハのバイクとは少々違うのです。それゆ え何もかも20W40通り一辺倒でなダメだろうと思います。
 オイルクーラーの使用はいいかもしれませんが、私は使用しなかった。簡単なことです。絶対的なオイル量を確保するのにオイルクーラーの系統を加えるのが いいのか悪いのか難しいところです。真にオイルの温度を下げるのならオイルクーラーをダウンフレームの下部に持ってくるなどの処置を講じるべきです。が、 XS650はウエットサンプです。本来はこのことをもっと論じなければならないはずなのですけど、スタイルだけで云々は操作出来ないことなのです。
 余談ですが、TX750のオイルクーラーは早くから装備していれば、おかしな油温の上がり方なんか避けられたのに、と今でも感じています。夏場は乗る な、というバカげたことは言わないわけですから。なぜオイルクーラーを付けないXS650が多いのでしょうか。もう一つは人気のSRは盛んにオイルクー ラーを装着します。XS650はウエットサンプだから難しいのだろうか。
 オイルフィルターはオイルパンに1機、クランクケースに1機が装着されています。想像ですがエンジンメカニズムには大きめのストレーナー、クランクケー スは右のクランクケースのカバーに小さめのものがあります。いずれも清掃可能です。大半はクランクケース下側のストレーナーで濾しています。クランクケー スには小さなストレーナーがあります。
 オイルフィルターは最近になって「ナントカせよ」と言われるようになったわけですから、オイルフィルターはそんなに重視しているようには思えないので す。
 が、これら⒉つのフィルターにスラッジ片がたまっていると私は多分悪い症状が出始めているように感じます。今となっては高価な両方のストレーナーは2個 ストックしておくべきではないでしょうか。万一のためにも。

XS650の違いについて
 エンジン左のクランクケースのオイルフィルターカバー、この取付位置が10時50分と10時20分の位置で取り付けられているのはオイル3000ccの マシンです。日本国内ですとデコンプ機構の付いていないモデルでしょう。それ以外はフィルターカバーが10時15分10時45分で装着されているはずで す。
 塗色で言うとXS-1あるいは、XS650、XS650Bのごく一部にこのパターンであるようです。以下、XS650、TX650は最後までこのホウホ ウを踏襲していました。一度確認して見てください。
 蛇足ですが、XSだ、というのは簡単ですが、このフィルターカバーだけは変更しようが無いので、よく解ります。
 これに伴いシリンダーヘッドがわずかに変わります。逆にこの変更はTX650になっても踏襲されましたから精度とかエンジン単体ではなかなか仕上がりが よかったのではないか、と思います。
 後は変更などはいつもの通りでかなりのモノがあったのは事実です。仕上げは別にして、ホンのちょっとのメガホンタイプのマフラー、これはかなり丈夫なも ので、私の乗っていたEはかなり長持ちをするもので私は手放すまで同じマフラーで過ごしました。
 見えないことで申し訳ないんですが、XSからTXにかわって、フレームのレイアウトが大きく変更になります。エンジンのマウントが数度前傾になり左右の エキパイが連結されます。申し訳ないのですが、傍目には改良がよかったように感じたのですが、私としては失敗ではなかったか、と思います。






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