MacBook pro 17インチ(その2)
最初の試練(かも知れん?)

 まさにインディペンデンス、私のお熱が下がった翌日、ハードディスクの パーティションを2つに仕切って、片方に10.6、もう片方に10.8のシステムを構築することとしました。
 ところが、これがですね、10.8が上手く行かないのですよ。バックアップから復元できないのです。
10.6で起動するからオカシイのだろうか?クリーンインストールは出来るのですが、やはり、バックアップディスクから復元できない。何かおかしなものが 残っているんじゃないか?
 昔々の純正フォーマッターが弱いことを想い出しました。でも、今は別売のフォーマッターなんてありません。
 不思議なことですけど、どうしようもありません。結局OS 10.8のインストールディスクを32GBのCFカードにつくり、バックアップディスクをイニシャライズして、再び現時点のものをバックアップしてコレに 備えました。
 が、やはりおかしい。もしかして?、とバックアップのディスク名をタイムマシーンに名称変更すると、一発で出てきたじゃないですか。おかしな気分になっ てきました。もちろん、私の場合だけかもしれませんが... 。



 これだけで、6時間以上必要としました。以降、数回テストをしてOKとしました。で、OnyXで確認してみますと、所有権の修正部分が出るわ出るわ。 SSDと違って、ハードディスクは断片的に過去の何かが残っているのかもしれません。推測ですけどね。

 このまま放っておくかどうするか、自問自答を繰り返します。ヤフオクで、美品が13万円を超えました。そうすると、私がゲットしたのは高かったかな?、 と思いましたが、これは違ったように感じます。このことは後ほど。
 とりあえずは、筐体の修正をやってみよう、としました。アルミニウムで、アルマイト処理が大部分だし、ユニボディーったって、周囲をサッシュ上の強化ア ルミで囲ってるだけだろう、大丈夫、簡単に修正可能だ、とふんで、作業を開始しました。



 筐体はどうも何かのケーブルを引っ張った際に落下させた模様で、自動車のように一部力を抜く構造になっているのでしょうか、当たる、力がかかる、空洞の 多いところで力を逃がす、とこういった構造になっているようです。3本の長いビス、その他は、このモデルに似合わないような小さなビスで止まっているだけ の底板を外します。



 iPhone5Cで有名になりましたが、内部の基板などの補強フレームは鉄板のようです。以前のマグネシウムのフレームが懐かしくなってきましたが、鉄 の思わぬ長所を見つけたのはAppleかもしれません。事実、この薄い鉄板がなければ、内部が変形してしまっているようなところがあったもので、ね。

 工具は、さほどいろいろ必要はないものです。大きめと中っくらいの−ドライバーと全ては写真のものだけです。プライヤーは掴む部分に保護テープを貼って おきます。




 ホントに簡単な工具ですけど、これで荒療治をやってしまうのです。おかしいようですけ どね。微に入り細にいる修正は不能です。それはできない、とした方がいいか、と思います。今回の場合でも、見えないディスプレーの傷、トップケースのヒン ジ部分など、修正不能な部分が多数ありますから、最終段階は廃棄にして新品購入でしょう。
 それまでには及ばないのなら、一応の修正をやって末永く使える状態にするのが本筋であろうと思います。

 で、外部から見える事故の傷は2か所です。一番のダメージは特殊ですがExpressCardほかスロットと、逆サイドのバッテリーボックス部分のR部 分です。
 
 

 まずは、各ポート側のへこみですが、私の見誤りで、この部分はマイナスドライバーの大きいので鉄板フレームとアルミ筐体の間に入れて3か所ほどこねると サッと水平面が出ました。一部下がっていたように感じた部分は、ヨコの変形に伴う錯覚のようで安心しました。



 続いては、落下部分です。これは逆転の発想で外側からハンマーで軽く叩いてやると、アーラ不思議、鋭角になったコーナーがラウンドになってきます。


  
 残念 ながら、コーナーの真ん中がへこんでいます。これはバッテリーを外して、中から金属棒をあてがって叩かないとなりませんので、ここまでで断念しました。写 真位置が違うので、少々ニュアンスが異なりますが、ご容赦を。

 これで、底板が入る溝をヤスリの先で修正。アルマイト以外の修正部分を1600番のペーパーで擦って、WD-40で処理をして底板がスムースに入ってい くことを確認。以上で作業を終了しました。
 ところが上手く装着出来ません。あれ〜、底板の平面が出ていませんでしたので、裏からハンマーで軽く叩いてやります。非常に粘りのある材質のアルミであ り、この薄さになおも穴開けなどの加工が加えられているのですから、驚きです。仮装着すると、上手く行きました。ヤスリだけの修正でエッジが若干怖いので すが、筐体のレール部分に入ることが確認できているので、修正はここまでとします。

 ついでに、ファン、後部スリットなどに溜まった埃をブロアーで吹き飛ばしてやります。どんな使われ方をしていたのでしょうか?、こレらの部分の綿埃が多 いし、乾燥したムシの死骸が落ちてくるし、よく分かりません。

 底板を装着しテストすると、心なしか快調さが増してきたようです。早急ですが、コレはお買い得であったかもしれない、と思いました。外部とキーボード は、楽器用のレモンオイルで処理しました。このレモンオイルは結構イケルのですよ。一部を除いて、塗装面を侵しませんからね。キーボードなどは指で塗っ て、しばらく放置した後拭き取ると綺麗になります。タイピングが若干シットリしたものになりますから、お勧めです。
 バッテリーなど、異常はありません。

 さて、最終確認のバッテリーでの駆動時間ですが、これは凄い。1時間半程度の動画駆動でおよそ40%の消費です。通常のバッテリーリフレッシュの心配は 無いようですので、これで、様子を見ます。充電完了は1時間程度ですから、フル使用後のフル充電は2時間程度でイケルのではないか、と考えます。

 というところで、このマシンをどう使うか、OS 10.9がリリースされるまで、しばらく様子見とします... 、が、そう上手く行くような手合いではなかったのです。

 


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