2A3アンプ(その1)
 最近とみに写真から遠ざかっているところだが、今回も参ってしまうほどの忙しさ で、どうしても写真にかかりきることができなかった。自分でもいやになるほどの仕事外の仕事に忙殺されるのである。結局、以前、犬飼さんに選択していただ いていた竜華のボタンの花を展示することにした。おかしなもので自分のカメラワーク=写真の図式が最近崩れ始めている。
 僕はニコンのF2を現在使用しているが、どうしてもニコンFの時代と比べて、スパッとした気分で撮影=カメラワークが うまくいかないのである。おそらくは露出などを異常に考えすぎる傾向があるのではないだろうか、と自身では考えているのだが。
 写真は秘密のテクニックで犬飼さんに装丁していただいて事なきを得たが、できあがったのが準備の前日という慌ただし さ。翌日は中国亭の食事会、その次の日は高知、その次の日は県スポレク、結局展示のバックグラウンドミュージックの関係も準備不足になってしまった。一人 でこういったことをこなさないとならない。少しずつ苦痛になって来始めた。
 こういった中でバックグラウンドミュージックにバッテリーアンプを持っていくが、これがコンデンサーがダメになって来 始めていて、右のスピーカーがサチる。急遽2A3に変更するのだが、これが整流管のGZ-37のせいかしら、電流が多く流れているようで、音はいいのだ が、2A3には酷な感覚になってしまっている。思いついて、GZ-34に戻して搬入する。
 あれれ、なかなかいいではないか。結局、初日は7時間ほど作動させたが、いつになく安定しているのを確認した。4日、 5日と連続使用したが別段問題もなく作動した。よく考えると昔の並三ラジオのようなものかもしれない。
 こういった点から、一つトランスなどから吟味して再組み立てをしてみたくなった。当然、今度は3者の名前によって一台 のアンプができあがることとなる。考えようによってはこれを製品化してもいいように思っているのだが、臨時収入として、年末には確定申告をしないとならな いかもしれない。問題は内部の抵抗、コンデンサーをどういったものにするかであろうか。
 
 

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